甲府
【甲府店テック日記】Vol.1 ~ロードバイクのチューブレス化!~
2019年12月9日 [甲府]
いつもTrek Bicycle甲府店のストアニュースをご覧いただきありがとうございます。
甲府店メカニック伊藤です。と、いうかカイエンです!
本日より不定期で甲府店のメンテナンス内容を皆様に配信していこうと思います!
(「日記って書いてあるのに不定期かよ。」という突込みは受け付けませんッ!(笑))
と、いうわけで記念すべき第1回目の今回は!
ロードバイクのチューブレス化作業についてご紹介していこうと思います!
チューブレスはマウンテンバイクだけじゃない!?
チューブレス化と、いうと
「マウンテンバイクじゃないのに?」とか「マウンテンバイクしかできないじゃん。」など、思われる方もいらっしゃると思いますが、最近のスポーツバイクには全般的にチューブレス化ができる車体が増えてきています。
現在、トレックの車体はクロスバイクからマウンテンバイク、ロードバイクに至るまで全車種で初めからチューブレス化対応のホイールがついています。

当店のテンチョー望月もCheckpoint SL5をチューブレス化して、グラベルに行ったり通勤したりとチューブレスの虜になっております。
テンチョー曰く、
チューブがないからその分段差などを気にしなくて済むからいいのだとか……←ココ、テストに出ますよ!(大嘘)
メリットに関しては後々触れていくとします!
なら、具体的にどうやってチューブレス化するのか?
ロードバイクのチューブレス化
今回はロードバイクのチューブレス化としてご案内しますが、基本的にはクロスバイクやマウンテンバイクなども同じ方法でチューブレス化することがほとんどです。
では、早速、当店のお客様のチューブレス化を例にご紹介していきます!
仕様
チューブレス化前
ホイール:Bontrager Paradigm TLR Disc
タイヤ:IRC JETTY+ 700×28C
チューブ:KENDA 700×28/32C
チューブレス化後
ホイール:Bontrager Paradigm TLR Disc
タイヤ:Bontrager R3 Hard-Case Lite TLR Road Tire 700×32C
シーラント:Bontrager TLR Tire Sealant 45ml/各
チューブレス化前の仕様に関して、タイヤについてはお客様ご自身で変えていたので、Bontragerのものではないですが、それ以外の部分に関しては、販売当時そのままの仕様なので、もちろんホイールも完成車そのままの仕様です。
また、今回はホイールはそのままでのチューブレス化でしたが、Bontragerのホイールは基本的にすべてTLRホイールなので、新たにホイールを購入してチューブレス化することも可能です。
もちろん、TLRホイールなので従来通りクリンチャーとして使うこともできます。
チューブレス化の作業
まず作業するにあたり一番重要なのは、タイヤとホイールです。
この時、タイヤやホイールがチューブレス化に対応していないとどうしようもないので、お気を付けください。
今回は、先ほどの仕様説明でご紹介した
完成車についてくるBontrager Paradigm TLR Disc(ホイール)と、今季新たにモデルチェンジしたBomtrager R3 Hard-Case Lite TLR Road Tire 700×32C(タイヤ)を使用します。

まずは、ホイールから。
もともとついていたタイヤとチューブを取り外し、中についているリムテープ(リムストラップ)を交換します。

このリムテープが意外と重要だったりします。(必ずチューブレス化の際はホイールに対応したチューブレス用リムテープ(リムストラップ)をご用意ください。)
これがちゃん対応しているものでないと、エア漏れに繋がるほか、しっかりチューブレス化できなくなります。
※メーカーにより必要ない場合もあります。(初めからチューブレス用が付属している他)
リムテープの交換が完了したら、次はバルブをはめていきます。
このバルブも、従来のクリンチャーなどのものとは別のものです。
バルブも、ホイールにより形状が異なりますので、必ず対応しているものをご使用ください。
ここまで出来たら、あとはタイヤをはめてシーラントを流し込むだけです!(案外これが一番苦戦するかも…(笑))
タイヤをはめる際はローテーション方向(回転方向)が決まっているものがあるので、必ず確認してからはめてください。
正しくはめないとタイヤ本来の性能が発揮さません!
タイヤをはめ終わったら、一度空気を入れてしっかりとチューブレスできるか確認します。
まれにここで空気がいつまでたっても抜け続けることがあります。
そういった際は石鹸水などを付けて地道にはめていくしかありません。
(ロードはマウンテンに比べるとすんなりとチューブレス化できることが多いです)

大きな空気漏れなどが確認できなければ、あとはシーラントを流し込むだけです。
これも、結構重要だったりします。

このシーラントは万が一タイヤに穴が開いてしまいパンクしてしまいそうなときに人間でいうかさぶたのような役割を果たしてくれる液体です!
いわば、チューブレスタイヤの血液ですね!(違う)
ただ、このシーラントも万能ではありません。
穴が大きすぎる場合や、サイドカットなどのようにタイヤが裂けたり切れたりした場合はふさぐことが出来ないので注意が必要です。
(人間のかさぶたがある程度大きい傷だとふさげないのと同じ感じです。)
ライドの時はなるべくチューブを持つことをお勧めします。(あまり使うことはないと思いますが。)
ロードだと、まずそこまで大きなパンクはそうそうないと思いますが(笑)
シーラントの注入が終わったら完成です!
しっかりとシーラントがいきわたるように何回かホイールを空転させることを忘れずに!!
作業工賃
最後に、今回の作業の総額のご案内です。
チューブレスをご検討の方はぜひご参考に!
パーツ
タイヤ:Bontrager R3 Hard-Case Lite TLR Road Tire 700×32C ¥6,300- (税抜)
チューブレス用バルブ:Bontrager Tubeless Rim Valve Road ¥1,389- (税抜)
チューブレス用リムテープ:Bontrager TLR 700c Road 19.5mm White ¥1,800- (税抜)
作業工賃
タイヤ交換工賃 ¥1,500- (税込)
合計金額
チューブレス化 ¥21,978- (税込)
コチラの金額は当店にて、パーツをご購入いただいた場合の合計金額になります。
パーツの持ち込みなどにより工賃などの金額が変わることがありますのでご了承ください。
ちなみに今回は32Cに交換させていただきましたが、26Cのチューブレスレディタイヤもございます。
Bontrager R3 Hard-Case Lite TLR Road Tire 700×26C ¥7,500- (税抜)
ピュアロードバイクにお乗りで、より転がり抵抗の低いタイヤをお求めならこちらをぜひ!
では、今日はここまで!
作業に関してご不明点などございましたら、お問い合わせください。
皆さまのお問い合わせ、ご来店お待ちしております!
また次回をお楽しみに~
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