松山
ÉMONDA ALR DISC 徹底カスタムPROJECT
2019年10月8日 [松山]
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ÉMONDA ALR DISC 徹底カスタムPROJECT
松山店のオープンから半年足らずと言ったところではありますが、徐々にバイクのカスタムなどのご依頼を受けることも増えてきました。ありがとうございます。
度々、愛用の【ÉMONDA ALR 5 DISC】のメンテナンス・カスタムをご依頼いただいているお客様から、ちょっとビックリするようなご依頼をいただきました。
「ÉMONDA ALR DISCをDi-2化したい」
プロのレースなどではすでに標準化している電動変速システム「SHIMANO Di-2」システムを導入したいとのことです。
・・・となると、Di-2に必要な電気ケーブルやバッテリーをどう処理するか?
以前の【ÉMONDA ALR】は変速ワイヤーが外通しだったので、電気ケーブルやバッテリーはフレームの外部に取り付けするしか方法はありません。(フレームに無理やり穴を開けるなどの加工をしない前提です)
しかし、2019モデルから【ÉMONDA ALR】は変速ケーブルをフレーム内部に内蔵しています。ならば、可能ならば電気ワイヤーとバッテリーも内蔵したい。
Di-2内蔵化のプランはすぐに考えつきましたが、それを実行可能か?はパーツを取り外してフレームの細部を確認する必要があります。
いったんフレームのみにしてみて、BBシェル内部を確認すると、ダウンチューブとシートチューブの接合部には穴が開いていました。これでDi-2バッテリーをシートポストに内蔵することは可能だとわかったので、プラン通りに進行です。
あわせて購入いただいた「BONTRAGER XXX Seatpost」にDi-2のバッテリーを内蔵化。EMONDA SLR/SLなどの丸形シートマスト用のバッテリーホルダーが、たまたま良い具合に流用できたので少し加工して取り付け。
電気ケーブルのフレーム内蔵処理ですが、変速ワイヤー&ブレーキホースの引き込み部を利用します。
上は標準の状態でブレーキホースと変速ワイヤー2本をフレームに内蔵。ブレーキホースやワイヤーの引き込み部にはケーブル類を処理するための「CONTROL FREAK」と呼ばれるパーツを使用しています。
この「CONTROL FREAK」パーツを、ブレーキホース&電気ケーブル向きのタイプに変更。
ダウンチューブのヘッド付近からブレーキホースとメインの電気ケーブルをin。
ダウンチューブのBB付近からブレーキホースとメインケーブルをout。バッテリー用ケーブルをin。
もちろんこの部分も「CONTROL FREAK」を変更。「痒いところに手が届く」的な、なかなか気の利いたパーツです。
メインケーブルとバッテリー、前ディレーラー、後ディレーラーのケーブルを繋ぐ「Bジャンクション」は外装用をBB下にボルト止めしています。
「とにかく可能な限りスッキリさせる」ために、充電やシステムチェックに使う「Aジャンクション」はハンドルエンドに内蔵できる2ポートジャンクションを選択。
このジャンクションを取り付けるにはケーブル引き込み用の穴が開いているハンドルが必要です。
内蔵ジャンクション対応・現行品の「BONTRAGER PRO IsoCore」ハンドルを使っていただいているので、難なく取り付け出来ました。
追加で後変速用のサテライトシフター。変速スイッチを好みの場所に増設できるのは「Di-2」の利点です。
ブレーキホースに沿わせたメインケーブルの途中に小さなパーツを取り付けていますが、これは「Di-2」導入ならぜひ追加してほしいワイヤレスユニットです。
このワイヤレスユニットを介した「Di-2」と「GARMIN」製の高機能サイクルコンピュータの相性は抜群で、シフトポジションやバッテリー残量などが表示できます。さらに親指で押しているところにある隠しスイッチでページ送りやタイマースタートなどの「GARMIN」の操作もできてしまいます。「GARMIN」と「Di-2」のワイヤレス操作は、どんどん機能が増えていっているので、ファームウェアの更新をすると機能が拡張されて驚くことがけっこうあります。
【TREK ÉMONDA ALR DISC】+【SHIMANO ULTEGRA Di-2】+【BONTRAGER AEOLUS XXX】
「とにかく可能な限りスッキリさせる」つもりで組み立てさせていただきました。
ロードバイクは右サイド(ドライブ側)が正面!とはよく言われるのですが、ディスクロードは左サイド後方から見るのが結構好きだったりします。うん、綺麗だ(と思う)。
トレックのロードバイクのネーミングには規則性があって、「車種名」の後の数字はメインコンポーネントを表しています。「5」は「SHIMANO 105」、「6」は「SHIMANO ULTEGRA」、「ULTEGRA Di-2」は「7」です。
今回のお客様のバイクは市販車に無い仕様になりましたが、ネーミングの規則に則ると「ÉMOND ALR 7 DISC」です。
さらに、「AEOLUS PRO」ホイールが付いていると「車種名」+「数字」+「PRO」の商品名になることがあります。
今回は、「BONTRAGER AEOLUS XXX 4 TLR DISC」まで選んでいただきました!
・・・と言うことで、命名!(勝手に)
【ÉMONDA ALR 7 DISC XXX】
やや細身で美しいシルエットのフレームに「SHIMANO Di-2」ならではのスッキリした仕上がり。そこに迫力あるホイール。
カスタム感が凄いバイクになったんじゃないかと。
【ÉMONDA ALR】はアルミフレームとは思えないほどの美しさを持ち、軽さ・剛性面でも非常にハイレベルです。
このような高性能パーツを導入しても、全く見劣りすることに無いフレームです。
今回は、このような素敵なバイク作りに関わらせていただいて本当にありがとうございます。
TREK Bicycle 松山:古里