六本木
春のマウンテンバイク祭り②
2014年4月7日 [六本木]
去年の10月に発表された限定フレーム「Ticket S」。
こちらのバイクはお客様のご注文です。
先月からコツコツとパーツを集めて、ようやく完成しました。
ブラックのフレームにブラックを基調としたパーツで組んだ、戦闘的な一台です。
パーツのアッセンブルはとにかく「強い」「カッコイイ」を基準に選びました。
ホイールは前後とも手組で、フロントにシマノ「SLX」、リアに「ZEE」を使っています。
リムはサンリングルの「インフェルノ31」で、激しいライディングにも対応します。
リアハブは142×12mmスルーアクスルです。
ワイヤーの取り回し方は非常に頭を悩ませました。
いかにしてフレームに沿わせるか、美しく処理するかはメカニックの腕の見せどころです。
もちろんリアサスの可動域や、ハンドリングのしやすさは最優先。チェーンステーとチェーンの間が狭いので、その間を通るシフトワイヤーを保護するのが一苦労でした。
「チケットS」を組む前に、ダートジャンプ・スロープスタイルバイクを研究し尽くしました。
通常であれば「SAINT」をメインにもっていきたいところですが、調べたバイクたちには価格の抑えられた「ZEE」が多用されていました。転倒して破損することを前提にパーツを選んでいるのでしょう。「安い+強い」を実現している「ZEE」はこのバイクにぴったり!
クランクやリアディレイラーに採用しました。シフトレバーにだけ「SAINT」を使っています。インスタントリリース機能が付いているので、急なシフティングにも対応できるようになっています。
フロントチェーンリングはレースフェイスのナローワイドチェーンリング32T。
リアのカセットスプロケットに11-36Tを使っているので、トレイルライドでの登りにも対応したギア比にしています。ドロッパーシートポストを使用している点も、トレイルライディングを想定しています。激しい使い方だけでなく、走る使い方も想定したダートジャンプバイク。
ハンドルはボントレガーの「RXLカーボン」にトムソンのステムです。短いステムはクイックなハンドリングに加え、フロントアップがし易くなります。
ブレーキはコストを抑えた「SLX」。冷却フィン付きパッドを使用しているので、放熱効果は抜群です。
チェーンステーの短い小振りなバイクなので、ジャンプがし易く、リアを振り回しながら乗れます。
大径化するマウンテンバイクのホイールですが、26インチのバイクもまだまだ楽しみ方がたくさんあります。
ぜひお客様にはこちらのバイクで山を駆け回って頂きたいと思います。