六本木ヒルズ
DOMANE SLR 日帰り300km(東京~日本海)ロングライドインプレッション
2016年4月5日 [六本木ヒルズ]
2012年のデビューから早4年。満を持してフルモデルチェンジを果たした新型ドマーネ“DOMANE SLR”を一足早く日帰りでロングライドしてきました。距離にして約300km、ドマーネにはぴったりのロングライドインプレッションです。今回はその様子をわたくし上田がお伝えします。
業務を終えて仮眠を1時間ほどとった後に、出発地点の日本橋へ向かいます。ここは日本国道路元標0地点。今回は国道17号→18号線(中仙道)をひた走り日本海側へ抜けるロングライドの定番ルートを進みます。
時刻は深夜1時。日本海へ向けてスタート!
荒川を越え埼玉県へ入り大宮を過ぎると国道17号線は幹線道路にも関わらず真っ暗な道が続きます。路面状況は確認しづらく普通のロードバイクなら運転に気を使わなくてはなりません。しかし、新型ドマーネにはその懸念を吹き飛ばす素晴らしさがありました。それが太めのタイヤです。DOMANE SLRは標準で28cサイズのタイヤを履いています。これが本当に快適で乗り心地が良く、何より夜間走行での安心感を与えてくれました。クロスバイク並みの太さのタイヤが暗闇の荒れた路面でもバイクに安定感を与え、ライダーは路面状況をさほど気にしなくてもよくなりました。ブルベに参加されてる方なら分かるかと思いますがこれはロングライドをする人にとって精神面での疲れを軽減してくれるはずです。
タイヤ自体が軽量なBontragerR3タイプなので28cサイズと言っても車輪の転がりに抵抗がある感じは一切しませんでした。最近のトレンドで25cタイヤが流行っていますが益々太いタイヤが流行りそうな予感。乗り心地、本当に良いです。
写真は埼玉県の本庄あたりでしょうか、記憶が曖昧ですが空が綺麗だったので一枚写真を撮りました。
日の出前の明るい時間帯の空です。綺麗ですね~。Twilight Skyとでも言いましょうか。私はこの時間帯が大好きですね。暗闇から解放される喜びと気温が一気に上がる感じがたまらないです。日本橋のスタートから本庄・高崎まで暫く平地が続きます。平地と言えどもアスファルトの細かな凹凸はハンドルから腕へと伝わりじわりじわり気付かぬうちにストレスとなります。今回初めてIsoCoreハンドルを使用してみてその快適さに驚きました。ハンドル上部のパッドがクッションとなり、手の痺れや腕の疲労感を低減してくれました。実はこのハンドルを初めて使ったのですが想像していた以上にロングライドに適したハンドルだと思います。とても好印象ですね。
東京→埼玉をひた走りすっかり夜が明ける頃には高崎に到着しました。ここは国道17号と18号線の分岐点です。この道を左に入ると平地続きだった道は様相を変え、山越えルートへ入ります。
群馬県の安中を過ぎるといよいよ碓氷峠です。ここまで約110kmですが乗っていて感じるストレスはほとんどありません。実はこの日本海ライド、過去に3~4回ほど同じようなルートで走っているのですが過去数回と比べて格段に疲労が溜まりませんでした。いつもは高崎あたりでヘトヘトなのですが…ドマーネのアップライトな乗車姿勢に加え、シートチューブとヘッドチューブに組み込まれたIsoSpeedが荒れた路面から上半身にかかるストレスを和らげてくれたのかなと思います。
18号線から妙義山を望む。次第に険しい道のりに…
「碓氷第三橋梁」
通称めがね橋。碓氷峠は鉄道の難所として昔から有名でした
今はこのように鉄道遺構として観光資源となっています
ドマーネはエンデュランス系のロードバイクですがヒルクライムも得意です。複雑なIsoSpeedや太めのタイヤ等を装備したDOMANE SLRは重そうに見えるかもしれませんが実は軽さを犠牲にすることなく進化しています。第一世代ドマーネと重量はさほど変わらないとのこと。第一世代ドマーネと同様にシッティングでグイグイ上るのが得意な方には向いていますね。逆にダンシングで車体を振りながら上る方はエモンダがいいかもしれません。アップライトな乗車姿勢も相まって呼吸もし易く感じます。DOMANE SLRで碓氷峠もラクラクとクリアできました。
さあ、碓氷峠を越えればそこは長野県は軽井沢町です。軽井沢で日本橋から約150kmで全行程の半分程です。さすがに仮眠1時間はきつかったらしく途中の中軽井沢駅舎のベンチで休憩がてら座っていたらそのまま寝てました。どれくらいの時間寝ていたかは不明ですが、目覚めスッキリ!!再スタートです。
印象的だったのは軽井沢から小諸への下り道。ここは6%の斜度を延々と数キロ下ります。時速は4~50km/hを超え自動車並みの速度が出ます。当然路面の凹凸を越えると上半身にかかる衝撃は大きくなるのですがフロントIsoSpeedのおかげで腕や頭に伝わる衝撃はとても小さくなっていると感じました。ロングライドをしているとこのような衝撃の疲労が蓄積され、それがストレスとなるのですが新型ドマーネには今までにない快適さの仕掛けが備わっています。本当に凄い。加えて低いBBハイトとロングホイールベースの設計で安定感抜群。下り坂も怖くありません。まさに長距離を快適に走ることに特化したバイクです。
東京、埼玉、群馬、長野を経ていよいよ新潟県へ…
都会の喧騒から抜け出し気付けばこんなに遠くまで…
季節は4月間近ですが雪山が見えます
ここは東京から遠く離れた新潟県、気候が全く異なる土地へはるばる走ってきた
ドマーネが快適に走らせてくれました
17時半、直江津着。無事明るい時間帯に到着できました。ペダルを回すので脚の疲れはありますが、上半身の疲労感は驚くほどありません。以前同じルートで別のバイクで完走したことがありますが余りにも疲れてしまい駅前のホテルにチェックインした後、暫く動けなくなる程でした。今回も同じルートで300km走った後ですがそのまま輪行をして上越妙高駅から北陸新幹線で東京まで帰りました。次の日も仕事ありますからね!
乗れば乗るだけ良さがわかるドマーネ。ドマーネの良さはロングライドしてみて気付くものだと思います。
“長い距離を快適に走りたい”の問いにTREKが出した答え、それがDOMANEです。
色々と感じた印象を書き殴ったブログですがとにかくお伝えしたかったのは「ドマーネはいいぞ」の一言に尽きます。百聞は一見にしかず。このブログを読んで少しでもドマーネにご興味がおありでしたら六本木店へご来店ください!実車がございますよ!特にフロントIsoSpeedのしなり具合には皆さま驚かれると思います。来て見て体感してください。お待ちしております。
こんな距離もDOMANEなら快適に走れました
この春、ロングライドにチャレンジしたい方は是非!
UEDA