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静岡

話題の機械式ディスクブレーキ、「EQUAL(イコール)」使ってみました!

2022年2月3日 [静岡]

パーツ・アクセサリスタッフブログ

こんにちは。 静岡店 スタッフ 冨田です。

最近はアニメ「平家物語」を観ています。 昔、アニメーションを専攻していた身にとっては色々と見どころがあって面白い作品です。

今回はそんなアニメ平家物語と同じくらい、いや、それ以上に⁉ 見どころの多いパーツの紹介です。

 

GROWTAC EQUAL 機械式ブレーキキャリパー

GROWTAC(グロータック)はローラー台シリーズ「GT-ROLLER」や、カンパニョーロのレバーでシマノのコンポを動かせる「イコールプーリー」でおなじみ(?)な、ちょっとマニアックなパーツ・アクセサリーを製造販売する日本のブランドです。

そんなGROWTACが送り出した新製品、「EQUAL 機械式ブレーキキャリパー」。

私、スタッフ冨田も愛車のオーバーホールついでに購入してつけてみました。

今回はこのブレーキについて掘り下げていこうと思います。

 

まずはメーカーの製品に対する熱い思いを見てくれ

まずはGROWTACのサイトで製品に対する熱い思いを見てください。特に「コンセプト&データ(PDFファイル)」を読むとなぜ開発したのか、油圧&機械式の違いの説明や、機械式を採用した経緯が事細かく説明されています。読み物としても面白いので時間のある方はぜひ。

 

 

最軽量級の機械式ブレーキキャリパー!

ブレーキパッド付きでメーカー公称値136gとなっており、機械式では世界最軽量級を誇るブレーキキャリパーです。

ちなみに、今回シマノの電動アルテグラR8070シリーズからSRAM RED eTapに載せ替えた私の場合、レバーとキャリパーのみの重量差はざっくり

 

レバー左右セット キャリパー前後 合計
SHIMANO R8070 360g 286g 646g
SRAM RED eTap(11s) 260g 272g 532g

 

646-532=114gと、100g以上軽くなりました。

キャリパーの軽さ以上に、重量的に軽くなる機械式リムブレーキのレバーが使えるのがデカイ! ハンドルは軽いほうがダンシングなどでバイクを振りやすいですからね。

 

あと、電動はともかく、機械式の油圧レバーのブラケットは頭が大きくなりがちですが、リムブレーキ用のレバーはコンパクトで見た目にもスッキリしてていいですよね。

 

考え抜かれたワイヤリング

ディスクブレーキに限らず、機械式のブレーキはワイヤーの通し方も考える必要があります。ワイヤーの通し方が悪いと抵抗が増え、引きが重くなってしまいます。

 

従来の機械式ディスクブレーキはワイヤーの通りが抵抗が増えてしまう通し方をせざるを得ないものが多かったですが、EQUALブレーキキャリパーはワイヤーがスムーズに通るように工夫されているので、ワイヤーの引きがスムーズでめちゃくちゃ軽いです。後述するワイヤーセットも相まって、油圧並みの引きの軽さを実現しています。

 

こだわりのワイヤーセット

セットに付いてくるワイヤーセット、これもなかなかにこだわって作られています。

アウターケーブルが2種類付属してきます。硬いケーブルとしなやかで細いケーブルです。

 

こちらが細い方

 

こちらが太い方です。

インナーケーブルは知る人ぞ知る(?)日本のケーブルメーカー、日泉ワイヤーのインナーワイヤーを採用しています。スリック加工済みで低抵抗を実現!

 

メーカーでは、硬いほうの太いケーブルで組み付けるとブレーキタッチがよりカッチリ決まる、ということです。が、最近のバイクはエアロ性能を考えてケーブルフル内装、という車体が多く、硬いケーブルではうまくフレームやハンドルの中を通せなかったりします。

そういった場合は、細い方のケーブルを使い、途中で太いケーブルと繋いで組むのがベターです。 硬い方のケーブルを使う長さが長いほどタッチがよりカッチリするそうです。

 

付属するキャップを使ってこんな感じに連結します。

自分のMadoneの場合は、ハンドルの中からフル内装になっているためフロントはすべて細い方、リアはダウンチューブ内で硬い方のケーブルと繋いで組み立てました。

しかし、細い方のケーブルのみで組んだフロント側のブレーキタッチは悪くないので、無理に硬い方のケーブルを使わなくても問題ないですね。

 

ブレーキフィーリングの調整も可能!

初期制動力を強めたり、コントロール性重視のセッティングにしたりと、ブレーキフィーリングの調整が出来ます。また、左右のパッドは独立して無段階でクリアランスの調整が可能です。

コントロール重視にしてもヨシ、とにかくガツンと効くセッティングにするもヨシ、と好みに合わせて細かく調整できるのはいいですよね。 ちなみに私は初期制動を強めにセッティングしております。

 

セット内容

フルセットには以下のものが含まれています。(フラットマウント仕様)

・ディスクブレーキキャリパー ×2

・機械式ディスクブレーキキャリパー用ケーブルセット ×2

・フラットマウント用アダプターセット(フロント)×1

・フラットマウント用取付けボルトセット(リア)×1

 

価格:¥33,220円(希望小売価格)

 

ここで注意が必要なのが、ディスクローター径がメーカーではフロント160mm、リア140mmを標準仕様としているので、前後160mm径ローターを使用する場合、リアに160mm用のアダプターを使用する必要があります。

これはシマノのアダプターを使用すれば問題ありません。が、固定ネジの頭を飛ばさないと取り付けができないので注意です。

 

使用感インプレ

ブレーキ性能を確かめるにはとりあえず下りでしょ!ということでいつものように日本平へ。

 

 

EQUAL機械式ディスクブレーキキャリパーに組み替える前はシマノのR8070油圧ディスクブレーキを使っていましたのでそちらとの比較になります。

使ってみて感じたのは大きく以下の3点です。

・ブレーキの引きがとにかく軽い、油圧ディスクブレーキ並!

とにかくブレーキの引きが軽いです。個人的な感想にはなりますが、油圧ディスクブレーキより軽いんじゃないのか・・・?と感じるくらいにはブレーキを握ったときの引きが軽いです。

 

・ブレーキの効き自体がすごくいい。

ブレーキの効き、制動力についても文句無しです。油圧ディスクブレーキ並にガッチリ効きます。正直、ここまで効くとは思っていなかったので機械式でこれだけの制動力が出せるのは凄いです。

 

・スピードコントロールしやすい、当て効きがめちゃくちゃしやすい

効きがいいだけではブレーキとしては優秀ではありません。特にロードバイクにおいてはスピードコントロールのしやすさも大切になってきます。

EQUALのブレーキは効きがいいのはもちろんですが、ガッツリ制動力が出てくるまでのコントロール域が広い気がします。

下りなどでブレーキをかすかに効かせながらスピードをコントロールする、いわゆる「当て効き」をしやすいです。ブレーキレバーの握り具合に対してリニアに反応してくれるので、この部分に関しては機械式ならではの長所だと思います。

事実、日本平の下りで油圧ディスクブレーキのときよりも安心して下りを攻められました。

 

もちろん欠点もあります

もちろん、長所があれば欠点もあります。 今の所気になっているのは以下の3点です。

・空力的にどうなの?

結構メカメカしい見た目ですが、空力的にはどうなんでしょうか・・・

まあ正直、バイクの空力よりも人間のほうが空力に与える影響は大きいですし、ホイールは回転するので正直ブレーキ周りの空力なんて気にしてもしょうがない気がしますが。

微々たることなので気にしなくてもいいでしょう!

 

・パッドが減ったらその都度自分で調整が必要

油圧ディスクブレーキの場合、パッドが減るとオイルの圧力を利用してブレーキタッチが変わらないようにパッドを決まった位置まで押し出してくれるのでパッドが減ってもブレーキの調整が不要でした。

しかし、機械式ではそんな便利機能は付いていませんので、パッドの減りに合わせて調整をする必要があります。

しかし裏を返せば、油圧ではパッドが減ってもなかなかその変化に気が付きにくいことでもありますので、パッドの減りに気づきやすいという長所と捉えることも出来ますね。

 

・ワイヤーの劣化を考えないといけない

機械式は金属のブレーキワイヤーを使っているので、ワイヤーの経年劣化によってブレーキの効きが悪くなって来るでしょう。 特にキャリパーあたりのインナーワイヤーは外に露出しているので、定期的にワイヤーの交換をしないと本来の性能を維持できないです。

しかし油圧ディスクブレーキの場合も内部のオイルが劣化すると交換する必要があります。オイルの劣化具合はなかなか判断するのが難しいのでそういった意味では見た目に劣化がわかりやすい機械式のほうがいいかもしれません。

 

欠点が欠点に見えない? 気のせいです。

 

結論、かなりオススメです!

結論としてはEQUALの機械式ディスクブレーキキャリパーはかなりおすすめです。

「敢えて」選んでもいい、と思わせてくれる製品です。

 

最近はディスクブレーキが主流になってきましたが、(特に機械式シフトの)「油圧ブレーキのボテッとしたレバーが好きになれない」、という方や「自分でメンテしたいけど油圧はハードルが高すぎる」という方にはかなり魅力的な製品だと思います。 あと油圧ディスクブレーキのブラケットは重いんですよね

 

また、リムブレーキのコンポを使っていて「ディスクブレーキのフレームに乗り換えたいけどコンポも全部載せ替えないといけないのがハードル高い」という方や、「せっかく高いお金出して揃えたハイエンドコンポが使えなくなるのがもったいない」という方にも、ディスクブレーキのフレームに載せ替える際の救世主になるのではないでしょうか。

 

もちろん、油圧には油圧の良さがありますし、機械式ならではの良さもあります。

豊富な「選択肢」の一つとして、検討してみてください。


登場してから話題の製品ということもありメーカー在庫が欠品している状況が続いていますが、気になる方は予約を承っていますのでどうぞ。

 

静岡店 スタッフ 冨田

 

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