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東京神保町

■特集:グラベルロードってどう?-Vol.1 Checkpointのモデルチェンジにみるグラベルシーンの最新ムーブメントとは

2021年10月1日 [東京神保町]

バイク

 

いつも、当ブログならびに当ストアをご愛顧いただきありがとうございます。TREK直営東京神保町店の本村です。

 

速報的な記事ではございますが、2022 Checkpointが発表されました。今回は、

1:Checkpoint ALR

2:Checkpoint SL

3:Checkpoint SLR

という3グレードに分かれ、なんとCheckpoint SLRはProject Oneにも対応するという飛躍的な進化です。

 

今回、この大幅なフルモデルチェンジにあたって

・これまでのモデルとどこが変わったのか?

・何故このようなモデルチェンジとなったのか?

の2点から、解説をしたくこちらの記事を作成致しました。

ご参考となれば幸いです。

 

■2022 Checkpoint 3グレード発表!「どこが変わったのか?」

まず、今回のモデルチェンジにあたってこれまでのモデルから変化した点を簡潔にまとめていきたいと思います。

 

  • 2022 Checkpointの変更点

・BBがT47(ねじ切りBB)に

・Emonda由来のセミ・エアロ形状

ジオメトリ―変更(フロントセンターをより長く)

・上記に伴い、ステム・ハンドル変更(よりリーチが短いものになります)

・SLはドロッパーシートポスト対応(27.2mmシートポスト)

SL/SLRで仕様の違うIsospeed

・Bontragerフレームバッグ用のマウントを完備

・Domane同様のダウンチューブストレージを装備

・Checkpoint SLRのeTapモデルではSRAMの新型コンポ「XPLR」シリーズを採用

 

おおまかな変更点は以上のようになります。BB・フレーム形状は最近のトレンドを押さえた変更点でおおよそ予想がつく範囲ではございましたが、SLグレードがシートマストキャップからシートポストへ変更されドロッパーシートポストが使えるようになる等、昨今のグラベルシーンのトレンドにひととおり追随する形式となりました。

 

次項では、Checkpoint SLとSLRの違いについて記載します。

 

  • 2022 Checkpoint SL / SLRの違い

・カーボン品質の違い(OCLV500:SL / OCLV700:SLR)

・Checkpoint SLRは新造形のIsospeedがトップチューブに内蔵

・シートポスト形状(27.2mmシートポスト:SL / シートマストキャップ:SLR)

・リアキャリアの取付(対応:SL / 非対応:SLR)

 

以上のようにまとめてみましたが、おおまかに他の車種に比べてもかなりSLとSLRに違いがあることが見受けられると思います。現行車種でいくと、例えばDomane SLとDomane SLRはIsospeedの構造に違いがあり、トップチューブ型とシートチューブ型の2種類となっておりました。が、Checkpointはシートポスト形状まで変更されています。Isospeedもトップチューブ型といえど従来のものと違い新造形となっているのが製品としての気合の入り方を感じさせます。では、この2車種は何故ここまで差を設けられたのでしょうか?

 

■Checkpoint SLとCheckpoint SLRの想定利用シーン

今回のCheckpointシリーズ、ALR/SLとSLRでは想定利用シーンが異なっているように思われます。

・Checkpoint ALR/SL:グラベルライド・アドベンチャーツーリング・通勤通学など

・Checkpoint SLR:本格グラベルレース…Dirty Kanza、Grinduroなど

そして、上記のような利用シーンの違いや区分けは、そっくりそのまま現代のグラベルシーンを反映したものとなっています。

■現代のグラベルシーンにおける「ファン系」と「レース系」の分断

上記2ワードは私が勝手に作った造語なのですが、現代グラベルシーンは「ファン系」と「レース系」の乗り方・車種にハッキリと分断された傾向にあります。以下に、簡単に概要を記載します。

 

・「ファン系」…毎日の通勤通学をカバーしたり、オンロード/オフロード問わず中長距離を走ってキャンプや旅を楽しむ系統の遊び方。MTB顔負けのコースに挑戦されることも多く、メーカーによってはドロッパーシートポストやフロントサスを備え中には29インチタイヤを使用するものもあります。荷物の積載量はスタイルによってまちまちですが、「余計なものを持っていく」楽しみを重視される傾向にあり、出先でピクニックやコーヒーの手淹れを楽しんだりも。

 

・「レース系」…とにかくグラベルレースにおける速さを突き詰めるアスリート系の遊び方。Grinduroなどのレースに指定されるコースにあまり激しいロックセクションなどは存在しないため、車体は軽量さ・重量剛性比と乗り心地・安定感のバランスをとり、ハイエンドカーボンで安定したジオメトリ+振動吸収機構といったものが多いです。参加レギュレーションによって荷物積載量も変わりますが、ストイックなパッキング・TTバーの使用・ハイドレーションの積極的な活用など、コース長の長さや過酷さからトライアスロン的な構成が近年はメジャーです

 

★9/22、UCIより2022年にUCI公認のグラベルレースが開催されるという発表がありました。これにより私が勝手に「レース系」と呼んでいるグラベルシーンの盛り上がりがいっそう高まることが予想されます。

 

以上の要件をCheckpointのそれぞれのグレードに当てはめると、

Checkpoint ALR:リアキャリアを使用できるダボ穴、27.2mmシートポスト、多様なパッキング用のダボ穴によって幅広いカスタマイズに対応

Checkpoint SL:ALR同様、リアキャリアやフェンダーにも対応しつつ、SLR同様のセミ・エアロ形状を備えたモデルIsospeedとドロッパーシートポストが共存したモデルはCheckpointではこちらだけ。

Checkpoint SLR:トップチューブ内蔵型Isospeedによって振動吸収性をもたせ、軽量さ・剛性感・推進力と安定性を高いレベルで調整したレーススペックモデル

 

といった区分けとなっております。つまり、今回のCheckpointアップデートの肝は、

「実践的なグラベル走行ジオメトリの更なる追及」

「多様化するグラベルバイクシーンすべてに対応するラインナップ構成」

の2点であるといえるでしょう。

 

■余談…Checkpointのジオメトリが変わりました。

ジオメトリの変更点を簡単に書き出してみたいと思います。(サイズは52です)

名称 ~2021モデル 2022モデル
シートチューブアングル 74° 73.7°
実行トップチューブ 53.6cm 55.5cm
チェーンステー長 42.5cm 43.5cm
オフセット 4.9 4.5
トレイル値 6.5 7.1
ホイールベース 100.5cm 103.3cm
フレームリーチ 37.9cm 39.9cm

注目したいのは

・実行トップチューブとフレームリーチ

・ホイールベース

・オフセットとトレイル値

の3点です。

 

TREKでは「プログレッシブジオメトリ」と呼ぶ2022年Checkpointのジオメトリですが、何を指すかというと「フロントホイールをより前方に出したジオメトリ」のことです。

このジオメトリのねらいはいくつかありますが、大まかなものとしては

・ホイールベースそのものを伸ばすことでより安定した走行を可能にする

・フロントホイールが前方に位置することで、小さいサイズで太いタイヤを使用してもつま先にタイヤが当たりづらい

・ライダーの体が相対的に車体後方に位置することになるため、不整地でのトラクションがより強くかかるようになる

といったところだと思われます。つまり、よりグラベルを走るにふさわしいジオメトリになったというところでしょう。タイヤクリアランスも相変わらず最大で700x45cと太いので、たとえば他のUCI公認シクロクロス車などでは足をとられがちな大き目の石がゴロゴロした局面をものともせず爆走できるのでしょう。車体そのものの安定性が増すことで疲れにくく高強度のペダリングを維持できるといったところも期待できそうです。

 

「でも、フレームリーチが伸びてるということはハンドルも遠く感じちゃうんじゃないの?」と思われた方もいらっしゃることと思います。この当たりは、文字数もあるので次回のブログにて…またお付き合いいただければ幸いです。

 

それでは、今回はこの辺で。またご覧いただければ幸いです。

 

本村

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