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東京神保町

【日本最速!?】ORTLIEB新作、Handlebar-Pack QRをレビュー!

2021年7月14日 [東京神保町]

パーツ・アクセサリ

こんにちは、TREK Bicycle東京神保町の本村です。

 

 

今回は、独オルトリーブ社より2021年6月より発表されておりました、バイクパッキング用のハンドルバーパックの新作、「Handlebar-Pack QR」を早速手に入れましたので、外観・仕様などをいち早くお伝えいたします。その前に「バイクパッキングって?」といった疑問をお持ちのお客様も多いかと思いますので、そこの部分も含めてお伝え出来たらと思います。

 

■バイクパッキングとは?

Bike-Packing(バイクパッキング)」は登山における「Back-Packing」をもじった造語で、自転車にラック・キャリアを着けることなく荷物を背負わせ、登山における特にファストパッキング・トレランパッキングを自転車で行うというものです。転じて、「自転車に軽装備を持たせ比較的高速で目的地まで到着し、キャンプ/グラベルライドを楽しむ」行為そのものもバイクパッキングと呼ばれています。従来型のラックシステムを用いた超長期型ツーリングに較べ、速度域が高速かつ輪行なども行いやすいため移動時間を短縮できることからもなにかと忙しい現代に相性のいい旅の形ではないでしょうか。

 

日本ではまだ趣味・アクティビティとしてはまだマイナーの域にある「バイクパッキング」ですが、アメリカのバッグメーカーSwift Industriesが主催する「Swift Campout」や登山・ファストパッキングの老舗Original Mountain Marathon主催の「OMM Bike」、趣は違いますがRapha/Giro協賛の「Grinduro!」など、バイクとキャンプを融合させたアクティビティは日本でも徐々に広がりを見せつつあります。

 

■「縦型・大型」ハンドルバーバッグの台頭

バイクパッキングのカテゴリーでは大型サドルバッグが市民権を得ていますが、本格派バイクパッカーの間では荷物積載量を稼ぎながらも安定したハンドリングを得るにはハンドルに積載するのが有効とされていました。ハンドルに重量物が乗ることでハンドリングが安定することや、サドル下に重量物があるとダンシングなどで左右に振れてしまい自転車の挙動が不安定になることが主な理由です。

従来は「Bike-Packing」自体がUL(UltraLight)登山ギアの流用から派生した文化ということもあり、ハンドルに積載する場合は簡素的にハンドルにスタッフサックを巻き付ける方法の延長としてスタッフサック型ハンドルバーバッグが好まれてきました。しかし、この手のバッグは荷物の出し入れにいちいち自転車を降りないといけない、スタッフサック型の為荷物が少ないときに使い難い、ドロップバーではドロップ部(下ハン)と干渉するなどデメリットもありました。

この為、2016年ごろから「スタッフサック型+小物入れ」といった形式が流行し、2019年ごろからは縦開きかつ大容量のものがいくつかのメーカーから開発されています。今回のORTLIEB Handlebar-Pack QRもその一つでしょう。1980年代より続く老舗の鞄メーカーですが、この当たりの情報感度の高さとフットワークの軽さには驚かされます。

 

■話が長くなりましたが…Handlebar-Pack QRレビュー

■Pros

・特徴的なクイックリリースシステムはクイックに取り付け・取り外しができ、ハンドルにパーツを残さない

・従来の「Accessory Pack」の約3倍近くの大容量(約11リットル)

・大容量に係わらず、縦型のため巾400mm程度のハンドルバーでも運用可能

・背面から下面にかけて中敷きが装備されているため型崩れしにくい

・バッグが下に垂れ下がらない為、フロントタイヤに接触しづらい

サイドのメッシュポケットでドリンクや小物も持ち運べる

・各バックルには緩み止めのカムバックルが装備されており、振動で緩みづらい

・本体下部に装備されたコンプレッションベルトは長めにとられている為テントポールなどの長尺物も運べる

 

■Cons

・荷物の拡張性はあまりとれない

・カーボンステム・カーボンハンドルには使用不可

 

容量に関してですが、私の通勤程度の荷物(Tシャツ・替下着/靴下・レインウェア・財布・ポーチその他小物)で最大容量の約1/3といったところでしょうか。まだ具体的には試していませんが、冬季用の厚手のウェアを入れてもまだ余裕はありそうです。型崩れしにくいこともあり、前カゴ的にポイポイ放り込める「縦型バッグ」の利点を最大限生かせる構造と容量だと思います。

 

嬉しいポイントのひとつですが各ストラップに緩み止めバックルが取り付けられた点です。特にパンパンまで詰め込んだ時などは内圧に負けてじわじわとバックルが緩むこともあったので、これは助かる!いちいちストラップを締め直さなくてもよさそうです。特にバッグ外側にギアを括り付ける場合などは振動で緩んでくるとそのまま脱落にも繋がるので、緩み止め装備はありがたいところです。

 

クイックリリースシステムはバッグを上向きにしてタイヤと干渉するのを防ぐことができるのも嬉しいのですが、なにしろハンドル上に巻き付けるスペースが少なくなったのは嬉しい点です。バイクパッキングの場合なにかとハンドル周りに取り付けることが多く、ゴチャゴチャとしてくるので…

 

 

縦型バッグ自体の利点でもありますが、ロードバイク・グラベルロードでバイクパッキングを行う場合、今回のHandlebar-Pack QRでは荷物の出し入れやハンドリングに影響を与えず取付・運用ができるのもProsです。クイックリリースシステムによってハンドルトップを十分握り込めるのも良いですね!

 

惜しいのは、バッグ外に荷物を括り付けておくためのループ類がフロントのコンプレッションベルトを除いて特にない点でしょうか。脱いだ上着などをバサッと留めておけたり、グラウンドシートやサーマレストマットなどを括り付けておける装備がもう少しあると単体でも一泊程度のライドができてしまう容量は確保できたと思います。

ただし、一つのバッグに何でもかんでも取り付けていると車体の重量バランスも大きく崩れてしまう為特段の装備が無いのはある意味よかったのかもしれません。また、クイックリリースシステムによって空いたハンドル周りのスペースを活用して創意工夫をするのも一つのバイクパッキングの楽しみ方と言えるでしょう。DIYならぬUL思想にも続く「MYOG」精神が肝要かもしれません。

 

特徴のクイックリリースシステムですが、ダイニーマ(と思われます)素材の紐と強化プラスチックのバックルで留めるシステムゆえ、かなり強烈な摩擦が発生します。このため振動でもズレ難いのですが、カーボン素材のハンドルには使うことができません。(メーカーもサポートしていません)恐らく問題になるのは摩擦の為、何か咬ませることで使える可能性はなくはないですが「カーボンでは使えない」と考えた方が無難でしょう。

 

■総括

いずれにせよ、単体でも季節問わず通勤~デイキャンプライドまでをこなし、サドルバッグ・フォークパック・パニアなどと組み合わせることで相当量の荷物を運ぶことのできるORTLIEB Handlebar-Pack QR、「グラベルキャンプライドにトライしてみたい!」という方にはファーストチョイスで最大限の成果となるのではないでしょうか。この手のバッグが一つ(できれば+でパッカブルのリュックなどあると良いですね)あると日々のママチャリ的用途から外でオシャレにコーヒーを野点てしたり、ハンモックでウトウトしてみたりといった「自転車+α」の用途が無限に思いつくので、是非手に取っていただきたい品です。

 

以上、長いブログとなってしまいましたが、Handlebar-Pack QRの魅力をお伝えできたかと思います。まだまだ自粛ムードに伴い一人で完結できる遊びに注目度が高まっている中ですので、是非この機会にバイクパッキングにトライしてみたい!という方はお気軽にご質問頂ければと思います。

 

モトムラ

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